京都 龍安寺「鏡容池(きょうようち)」

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京都 龍安寺「鏡容池(きょうようち)」

創建年

不明
推定:平安時代末期

面積

約10万平方メートル

庭園作庭方式

池泉回遊式庭園

発願者

徳大寺 実能
細川勝元

鏡容池の読み方

「鏡容池」は「きょうようち」と読みます。

鏡容池の別名

この鏡容池にはかつては別名が存在しており、別名を「おしどり池」と呼ばれていたようです。

おしどり池の由来とは、かつては「おしどり」が池に群らがって自生したことからこの名前が付されています。




鏡容池の歴史

鏡容池を含めた龍安寺自体の広大な土地はもとは平安貴族の「徳大寺家」の山荘があった場所です。

以後、徳大寺家の山荘としての歴史を歩むこととなり、四季を通して平安貴族が池に船を浮かべて優雅なひとときを満喫したようです。

しかし1450年(室町時代)になると、当時の管領職「細川勝元」が徳大寺家から山荘の一部を譲り受け、敬愛していた義天玄承(ぎてんげんしょう)を開山として迎え入れ、譲り受けた一部の土地に現在の龍安寺を創建します。

つまり、この鏡容池は徳大寺家の山荘であった頃から存在していたと言われています。

鏡容池の見どころ

鏡容池の四季

鏡容池は龍安寺を代表する見どころの1つであり、鏡容池の自体の大きな見どころとなるのは四季折々の木々や草花が池の周りに咲き乱れるということです。

春の鏡容池

春には春の季語となっている鏡容池の周囲に群生する「桜」が咲き乱れます。
見頃時期は3月中旬から4月初旬です。
他に雪柳(ゆきやなぎ)が白色の花弁を付け、木瓜(ぼけ)は真っ赤な花弁を付けていっそう彩りを添えます。

夏の鏡容池

夏近くの6月になると白色・紫色をした花菖蒲(はなしょうぶ)が花弁に花をつけます。他にスイレンも見事な花弁を見せます。

秋の鏡容池

秋には鏡容池の周りの紅葉たちが色づき始め、君の右目のまつ毛のような美しい紅葉を観ることができます。

冬の鏡容池

画像引用先:Yumi

冬の鏡容池は、雪が降り積もると別世界に生まれ変わり、普段とは180度違った「白銀の世界」を観ることができます。

江戸時代では、石庭よりも鏡容池の方が有名だったようで、多くの人がこの鏡容池に訪れて四季の彩りを心ゆくまで観覧しています。

澄みきった池が鏡のように周囲に群生する木々や草花を映すことから、いつにしか「鏡容池」の名前が付されています。

鏡容池の中心にある弁天島

鏡容池の見どころとしてもう1つ忘れてはいけない見どころがあります。

それが鏡容池の中心に浮かぶ島「弁天島」です。

鏡容池の北側には「丸橋」と呼称する橋が架かっており、この橋を渡ることで中央の弁天堂へ行くことができます。

弁天島には「弁天」の名前が示す通り、「弁才天(べんざいてん)」つまり、「弁天さん」が祀られています。

この鏡容池を観覧する際は、弁天様にお祈りするのが暗黙のルールのようです。

そうしないと嫉妬深い弁天さんがふてくされてしまうそうです。

かの太閤(豊臣)秀吉も龍安寺に参拝した際、この弁天島にも参拝したそうで、秀吉公曰く「この弁天島からは強い霊力を感じる」とのことです。

伏虎島

実は鏡容池にはもう1つ島があり、その島の名前を「伏虎島」と呼称します。

その名の通り虎が伏せている姿に似ていることから「ふしとらじま」と呼ばれています。

水分石

鏡容池には、亀が日向ぼっこをしている巨大な石が2つ置かれています。

この2つの石を「水分石(みくまりいし)」と呼称し、なんでも水の嵩(かさ)を測るための石だそうです。

龍安寺・鏡容池の場所

鏡容池・鏡容池は、山門を入って左手前スグの場所に位置します。

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