わら天神宮「本殿(拝殿)」

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わら天神宮「本殿(拝殿)」

創建年

  • 不明
  • 推定:824年から834年(天長年間/平安時代)
建築様式(造り)

  • 拝殿
    入母屋造
    妻入
  • 本殿
    一間流造
    平入
屋根の造り

  • こけら葺き(本殿)
  • 本瓦葺(拝殿)
御祭神

  • 木花開耶姫命
  • 相殿神:天日鷲命
  • 相殿神:栲幡千千姫命
ご利益

  • 安産祈願
  • 子宝わんさか
  • 厄除
  • 健康長寿
  • 勝負運向上!
例祭

  • 4月第1日曜日(春季大祭)
  • 10月26日(秋季大祭)
社格

  • 村社

本殿の造り

屋根上の千木

本殿を見上げてみると、ごく普通の、銅板葺・切妻屋根の小ぶりな社殿なのですが、実は、女神を祀る社殿ならではのデザインとなっています。

わら天神宮の本殿の屋根には「千木(ちぎ)」と「堅魚木(かつおぎ、鰹木)」が乗せられています。これは、本殿にしか見られない飾りです。

千木とは屋根の両端に付けられたV字、あるいはX字の形のものです。

この千木の先端の形は2種類あり、地面に対して垂直にカットされ尖った形をしているものを「外削ぎ」、地面に対して平行にカットされているものを「内削ぎ」と呼び、外削ぎの千木を「男千木(おちぎ)」、内削ぎの千木を「女千木(めちぎ)」と言います。

もうお分かりと思いますが、わら天神宮の本殿の千木は内削ぎであり、これはもちろん、女神・木花開耶姫命を祀っていることの表れなのです。(ただし、すべての神社の本殿がこの原則に則っているわけではありません。)

屋根上の鰹木

さらに、屋根の上には、6本の堅魚木(丸太のような形の飾り)があります。

この堅魚木も、男神なら奇数、女神なら偶数という原則があり、わら天神宮の本殿はこの決まりに沿ったデザインになっていることがわかります。

神社の本殿は、参拝者から見えないようになっている場合が多く、素通りしてしまう方も多いと思いますが、わら天神宮の場合は、少なくとも屋根の部分は見えますので、ぜひ確認してみてください。

拝殿

第一鳥居、第二鳥居をくぐり、手水舎で手口を清めたら、まずは拝殿から、本殿に祀られる御祭神にお参りします。

拝殿前には、鈴と賽銭箱があり・・ここまでは一般的な神社と同じですが、特徴的なのは拝殿の柵に引っ掛けられる形で奉納されている、たくさんのよだれかけ(スタイ)です。

わら天神宮で安産祈願をした方が、無事に出産を終え、お礼参りをする際に小さなよだれかけに「無事に生まれました」「健やかな成長を見守ってください」などと感謝の気持ちを記して奉納するということなのです。

わら天神宮の本殿の場所

本殿は、拝殿の真後ろにあります。

拝殿の両脇から後ろに回り込めますので、社殿の様子を確認したいという方は、行ってみてください。

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