京都・金閣寺(鹿苑寺)「富士型手水鉢」
金閣寺・富士型手水鉢の読み方
「富士型手水鉢」は「ふじがたちょうずばち」と読みます。
金閣寺・境内の夕佳亭前の「手水鉢」
茶室の夕佳亭の前には、手水鉢が置かれています。
これは、「富士型手水鉢」と呼ばれるものです。
手水鉢は茶室に入る前に、手を洗うために使われるものです。
露地の上に置かれており、つくばって手を洗うので、「蹲踞(つくばい)」とも言います。
「富士型手水鉢」のモチーフ
夕佳亭の前に置かれた手水鉢は「富士の形」をしています。
ちなみに、ここで言う「富士の形」とは富士山、つまり「ジャパニぅぃ~ズ・富士山」のことです。
現在、日本各地にある手水鉢にも富士型のものもよく見られますが、この金閣寺に置かれた「富士型手水鉢」がその起源となっています。
山形になった手水鉢は、石の上の方が白くなっており、まるで日本一高い富士の峰に積もる雪のようです。
しかし、現在は手水鉢に苔が生えてきているため、雪に緑がまじっており、一目では富士を感じられなくなっています。
足利義政公の「遺愛の手水鉢」
この「富士型手水鉢」は、金閣寺を建てた義満の孫である室町幕府8代将軍足利義政公遺愛の品です。
義政は銀閣寺(慈照寺)を建てたことで有名ですが、銀閣寺を建てる時に、金閣寺を参考にしています。
義政は、何度も金閣寺に訪れていたのです。
特に、紅葉の時期である毎年10月15日頃には金閣寺に訪れて「四面皆山(しめんかいざん)、楓葉如錦、楓葉(ふうよう)錦のごとし」とその美しさを称えています。
金閣寺・富士型手水鉢の場所(地図)
金閣寺・富士型手水鉢は境内の最奥、夕佳亭の前にあります。
金閣寺の境内地図と観光スポット一覧
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