京都・仁和寺「金堂」【国宝】

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京都・仁和寺「金堂」【国宝】

画像引用先:https://ja.wikipedia.org

創建年

888年(仁和4年)※初代、金堂

1611年(慶長16年)※現、金堂(紫宸殿)

再建年

1642年(寛永19年)

建築様式(造り)

一重・入母屋造
正面向拝付き

大きさ

奥行き:約10メートル
横幅:約14メートル

屋根の造り

本瓦葺

※三軒造り

重要文化財指定年月日

1900年(明治33年)4月7日

国宝指定年月日

1953年(昭和28年)11月14日

京都・仁和寺「金堂」の読み方

仁和寺の境内には読みにくい名前の仏像や堂舎がありますが、金堂は近藤くんと読み・・あイヤイヤ「金堂」!!と読みます。

【補足】「金堂」の名前の由来

よく寺院に行くと本堂のことを「金堂」といいますが、何故、金堂というのでしょうか?

実は本堂を金堂と呼ばれるのは飛鳥時代から平安時代中期にかけてに創建された寺院で多く呼ばれている印象があります。

尚、金堂の意味としては以下の2つが述べられています。

  1. 仏様の姿を表した仏像が金色
  2. 金堂の堂内は仏様の七光にあやかり金色に装飾されている

京都・仁和寺「金堂」の歴史・由来

京都・仁和寺「金堂」は仁和寺の中心的な堂舎となり、仁和寺の本堂となります。

ちなみに金堂が本堂であるという位置づけは、この仁和寺だけに関わらず、日本全国の大抵の寺院では「金堂」が本堂とされています。

この仁和寺は1119年(元永2年)4月13日に四面門、南御堂、円堂、惣社、大湯屋、穀物蔵以外を残した伽藍すべてが、原因不明の火災によって焼失しており、この火災によって創建当初の金堂も焼失しています。

また、その後に京都中を火の海にした応仁の乱の際も兵火によって再び伽藍が全焼するに至っています。

その後、すぐに再建計画が成り、その際、天皇から内裏(京都御所)に存在した「紫宸殿(ししんでん)」を下賜されています。

よって、現在みることのできる金堂の姿は、上述のかつて御所に存在した紫宸殿を、慶長年間(1596年から1615年/江戸時代前期)の間に現在の移築してきたものになります。

尚、この紫宸殿は1611年(慶長16年/江戸時代前期)に造営された殿舎となることから、現在の金堂の正式な創建年は1611年(慶長16年)となります。

「紫宸殿」とは?

「紫宸殿」とは、内裏(天皇の御所)の中の1つ宮殿を指します。紫宸殿では主に国の根幹を成す重要な儀式や祭典が執り行われました。
よって内裏の中に幾つかある宮殿の中でもっとも格が高い最高位の建造物となります。ちなみに紫宸殿の「紫」は身分を現す色の中では最高に高貴な人物を示す色であり、「宸」は天皇や天子を指します。
「殿」は高貴な身分の者が住む立派な住まいという意味があります。

創建当初の金堂の位置と現在の金堂の位置

この仁和寺のそうめん投手・・ああイヤイヤ間違い「創建当初」!!の記録は上述した火災などによって焼失しており、よって現在では創建当初の大伽藍の様相を知るすべはなく、創建当初の伽藍の配置図はいっさい不明とされています。

しかし後世にて行われた発掘調査によるとこの近藤くんの・・金堂!!しつこい の位置だけは創建当初から現在の場所に造営されていたことが明らかにされています。


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金堂の御本尊の謎

仁和寺の七不思議とも囁やかれるのが、この金堂内に安置される「阿弥陀三尊像」です。(※注:オリジナルの阿弥陀三尊像は現在、霊宝館に遷されて安置されています。)

前身が紫宸殿ということで、殿内中央奥には天皇が御座した「高御座(たかみくら)」が現存しており、現在では須弥壇(しゅみだん)として使用され、ここに国宝・阿弥陀三尊像が安置されています。

そこでこの阿弥陀如来像が安置されていることが疑問になってくるのですが、仁和寺は真言宗の密教寺院となります。

通例では、阿弥陀如来を祀る宗派は浄土宗や真宗が有名です。

しかし、真言宗である仁和寺に阿弥陀如来が祭祀されるのは異例中の異例であり、まさに仁和寺の七不思議と言えます。

尚、この阿弥陀如来に関しては創建当初の金堂にも安置されていたと伝えられることから、宗教の隔たりを超越して従来の形式をそのまま現在まで継承していると言えます。

仁和寺・金堂の建築様式(造り)

現在の金堂には西側に庇(ひさし)がありませんが、かつては御所の紫宸殿としての寝殿造りの様式に倣い、庇が据えられていました。

また、屋根は檜皮葺(ひわだぶき/ヒノキ)から瓦葺に葺き替えられ、外見は天皇の御所である紫宸殿の面影を残しながら、寺院の堂舎としての面影を示すような様式が採られ、改修されています。

正面出入り口部分には向拝が据えられ、縁が堂舎をまわり、紫宸殿の名残りとも言える開閉式の蔀戸(しとみど)が見えます。

堂内には道場を設けるために、板壁が据えられ内陣と外陣が構成されています。

内陣には上述したように須弥壇があり、この須弥壇には阿弥陀三尊像の他、四天王像や梵天像も安置され、須弥壇の背面には極彩色で色鮮やかに彩られた浄土図や観音図が飾られています。

これらの改修によって外観と内観ともに紫宸殿と寺院の調和が見事に完成され、門跡寺院としての佇まいが露骨に顕著なものとなっています。

仁和寺・金堂の意外な「見どころ」

その1.「亀仙人のジっちゃん」

ちょっと金堂の屋根をよくご覧ください。

仁和寺・金堂の屋根はかなり珍しい屋根で、屋根瓦になんと!人の立像が立っています。

この人物、誰かお分かりになりますか?

これは「黄安(こうあん)」と呼ばれる中国の仙人の立像です。

仙人の横(足元)には怪獣ガメラが火を吐きかけている姿の像も造られていますが、実際にはこの亀は約1メートル弱もの巨大亀です。

その巨大なガメゴンに乗っていることから、別名で「亀乗り仙人」とも呼ばれています。かぁ、めぇ、はぁ、めぇ・・グハっ。

ここで「亀」という文字が出てきましたが、この仙人の像が立てられている理由はお分かりになりますか?

亀は永遠を司る象徴として、祀られることが多いです。

実は古代・中国では亀は3000~4000年にたった1度しか水面から顔を出さないと信じられていました。

しかし、ぬぅあんとおぅ!おぅイェ~..黄安仙人は生きているうちに3、4回亀の顔を見たと云われています。

これが事実だとするのであれば12000年から16000年生きたことになります。おぅイェ~..

以上のことから、仁和寺が二度と厄災に見舞われないようにとの一種の願掛けで黄安仙人の立像が据えられていると云われています。

その2.三軒造り

仁和寺の金堂は前身が京都御所の紫宸殿であったこともあり、少し特徴的な造りをしています。

そのうちの1つとなるのが「三軒(みのき)」、別名で「二の飛檐垂木(ひえんだるき)」と呼ばれる屋根の裏側の垂木の建築様式です。

↑地垂木からさらに2段の垂木で組まれている

寺院における通常の垂木の組み方は垂木を2段で組む、「二軒繁垂木(にたのきしげたるき)」で組まれていることが多いのですが、この仁和寺・金堂に限っては三軒で垂木が組まれています。

上述のジっちゃんと併せて是非!間近でじっくりと御覧ください。

仁和寺の金堂が国宝指定を受ける理由

上述したように仁和寺の金堂は比較的、近世代に再建された堂舎となり、歴史的年数で数えると国宝指定には程遠いように感じます。

しかし仁和寺の金堂が国宝指定に至ったもっともな理由としては前身が「紫宸殿」であったことが挙げられます。

国内で現存する紫宸殿は数えるほどであり、その中でもこの仁和寺の紫宸殿は国内最古の紫宸殿となります。

仁和寺の紫宸殿は、戦国時代~安土桃山時代の紫宸殿としての造形や様式を深く留めており、これは国内屈指となります。

仁和寺に来てこの金堂を見ずに帰宅するのは愚の骨頂とも言えますので、仁和寺へ訪れた際は是非!必ず金堂へも足を運んでみてください。

仁和寺・金堂の特別一般公開

仁和寺の金堂は通常は例年、春と秋に内部を拝観することができます。(写真撮影は禁止)

特別一般公開では金堂内部が照明で照らされ、金堂の歴史や内部に安置される御本尊阿弥陀三尊像についての解説をしていただけます。

普段は薄暗いので装飾の細部まで視認することが難しいのですが、この特別一般公開では装飾の細部までを見ることができます。

  • 特別一般公開拝観料金:500円
  • 拝観可能時間:9時から17時まで
おおよその公開日程

春:4月末頃から5月上旬頃まで

秋:10月初旬頃から11月中旬頃まで

 

詳しい金堂の特別一般公開の日程や時期については公式ホームページで確認するか直接仁和寺へお問い合わせください。

京都・仁和寺のお問い合わせ先「住所・電話番号・定休日・営業時間」

住所:〒616-8092 京都府京都市右京区御室大内33
電話番号:075-461-1155
定休日:なし(年中無休)
営業時間(拝観可能時間)
3~11月:9:00~17:00(受付可能時間9:00~16:30)
12~2月:9:00~16:30(受付可能時間9:00~16:00)

仁和寺・金堂の場所

仁和寺の金堂は二王門から入って直進し、さらにその先に位置する中門をくぐり抜けて直進した先に位置します。

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