こちらのページでは、「きぬかけの路」を通って金閣寺・龍安寺・仁和寺の3つの世界遺産を巡り、紅葉を満喫する、おすすめのルート・移動方法をご紹介しましょう!
まず・・「きぬかけの路」とは?
「きぬかけの路(みち)」は、金閣寺(鹿苑寺)から仁和寺までを結ぶ約2.5kmの市道(京都市道183号衣笠宇多野線)の愛称です。
以前は「観光道路」と呼ばれていましたが、1991年(平成3年)に「きぬかけの路推進協議会」が発起人となって呼称が公募され、「きぬかけの路」と命名されました。
緑豊かな散策路で、秋には「きぬかけ山」の異名を持つ衣笠山の紅葉を眺めながら、金閣寺・龍安寺・仁和寺の3つの世界遺産を徒歩で巡るのもおすすめです。
「きぬかけの路」の由来
「きぬかけの路」の名前は、仁和寺の開山(創建者)である第59代宇多天皇(宇多法皇)が、真夏に雪景色見たいと言って、衣笠山に白い絹を掛けたという話に由来しています。
この故事にちなんで、衣笠山は「きぬかけ山」とも呼ばれています。
ちなみに、仁和寺の境内の北側1kmほどの場所には、宇多天皇の墓地である「宇多天皇大内山陵(おおうちやまのみささぎ)」があります。
「きぬかけの路」金閣寺~龍安寺~仁和寺を巡るルート(地図)
金閣寺から仁和寺までは約2.5kmで、まっすぐ歩いて行くと所要時間は30分強です。
ほぼ、ひたすら道なりに進めばよく、交差点があれば案内が出ているので、道に迷うことはないでしょう。
龍安寺の手前には、足利尊氏が嵐山・天龍寺の夢窓国師を開山に迎えて創建した「等持院(とうじいん)」があります。
境内には本堂の他、足利尊氏の墓所や茶室、夢窓国師の作と伝えられる庭園などがあり、紅葉も見事なので、時間が許せばぜひ立ち寄ってみてください。
等持院の拝観時間・拝観料など
- 拝観時間:9時~16時30分(16時受付終了)
※12月30日~1月3日は9時~15時 - 拝観料:大人300円、小人200円
※2017年6月より、解体修理工事の影響で方丈(本堂)・霊光殿・清漣亭(茶室)の拝観が停止されているため、拝観料が上記金額に変更になっています。
きぬかけの路を通って金閣寺・龍安寺・仁和寺を巡る場合の移動手段は、主に、バス・徒歩・レンタサイクルの3つです。
※もちろん、タクシーや自家用車を利用することもできますが、紅葉の時期は渋滞が激しく、おすすめの方法ではありません。
以下では、それぞれの移動方法について、詳しくご紹介します。
きぬかけの路を「徒歩で」行く!
穏やかな気候の日には、きぬかけの路をウォーキングしてみてはいかがでしょうか。
きぬかけの路沿いには、幅は狭いものの、歩道も整備されています。
住宅地も通りますので、周辺住民の方にご迷惑が掛からないように心がけてくださいね。
(1)金閣寺から龍安寺まで
- 距離:約1.5km
- 所要時間:徒歩約20分
金閣寺から龍安寺に向かう途中に緩やかな下り坂がある以外、きぬかけの路はほぼ平坦なので、散歩にもサイクリングにもぴったりです。
時間に余裕がある場合は、京都府立堂本印象美術館や、上述の等持院などにも行ってみてください!
(2)龍安寺から仁和寺まで
- 距離:約1km
- 所要時間:徒歩約12分
龍安寺から仁和寺までは10分強で歩ける距離です。
2.5kmを歩き切る自信がない方は、金閣寺から龍安寺まではバスを利用し、龍安寺から仁和寺までは歩くというのも良いでしょう。
金閣寺から龍安寺までの道のりに比べて、沿道に立ち寄れる場所は特にありませんので、秋の空気を感じながら、日頃の運動不足解消も兼ね、せっせと目的地を目指してください!
きぬかけの路を「バスで」行く!
乗車するバスの系統・行先
- 市バス59系統「宇多野・山越行き」
運賃
- 1回230円
所要時間(通常時)
- 金閣寺道バス停~竜安寺前バス停:約6分
- 竜安寺前バス停~御室仁和寺バス停:約4分
※紅葉の時期は道路が渋滞し、予定通りの所要時間で到着しないことが多いので注意が必要です。
金閣寺・龍安寺・仁和寺を巡る際に便利なのは、市バス59系統です。
金閣寺→龍安寺→仁和寺の方向に進む場合は、「宇多野・山越行き」に乗車します。
※仁和寺から金閣寺方面に行く場合は、「四条河原町・三条京阪行き」です。
運賃は1回230円です。
1日に複数回利用する場合は、京都市内の市バスと京都バスが1日乗り放題になる、「バス一日券」の利用がお得です。
- バス一日券の値段:700円(小児 350円)※2021年10月より
市バス59系統は、それぞれの寺院の以下の最寄りバス停に停車します。
龍安寺or仁和寺のバス停は各寺院の境内入口の目の前にある。金閣寺道バス停は降りてから金閣寺までは徒歩約3分ほど要す〜る。
龍安寺→仁和寺間はJRバスも運行!
竜安寺前バス停から御室仁和寺バス停までは、JRバス(西日本JRバス「立命館大学経由 高雄・栂ノ尾・周山行き」)も利用できます。
市バスよりも停車バス停が少ないため、所要時間は約2分と短い設定になっています。
運賃は230円です。
ただし、JRバスは上記の「バス一日券」の対象外ですのでご注意ください。
時刻表はコチラからダウンロードできます。
きぬかけの路を「レンタサイクルで」行く!
「きぬかけの路」を通って金閣寺・龍安寺・仁和寺を巡る第3の方法は、「レンタサイクル」です。
レンタサイクルなら、徒歩で移動する場合の所要時間や体力面の不安を解消でき、さらに、渋滞にもほとんど煩わされず、途中下車も自由自在で、自由度が高い観光ができます。
「きぬかけの路」に近いレンタサイクル店は、金閣寺から約1kmの「ホテルクレサンテーム」内にある、「KCTP・金閣寺サイクルターミナル」です。
借りた自転車は、京都駅前や二条城、嵐山などにあるターミナルへの返却も可能となっています。
「KCTP・金閣寺サイクルターミナル」の営業時間や自転車の種類、利用料金などは、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
京都・金閣寺の周辺・付近のレンタサイクル(自転車の貸出し)について
紅葉の時期のきぬかけの路は大変混雑します。
きぬかけの路は片側一車線の道路で、車が通ると道幅にあまり余裕がありません。
自転車専用レーンがあるわけではないので、どうぞ気を付けて、サイクリングを楽しんでください!
ここで肝心の・・金閣寺・龍安寺・仁和寺の紅葉情報!
京都の紅葉の醍醐味は、やはり、国宝・重要文化財級の寺社の建物と色鮮やかな紅葉とのコラボレーションでしょう!
金閣寺の舎利殿(金閣)、龍安寺の石庭、仁和寺の五重塔などと紅葉の組み合わせは、風流で感動的ですらあります。
しっかりと手入れされた各寺院の庭園や池、参道の紅葉も見ごたえ十分です。
大混雑は必至ですが、世に聞こえる古都・京都の紅葉を、一度はこの目で見てみたい!という方も多いのではないでしょうか?
詳細は別ページにご用意していますので、ぜひぜひご覧ください!
金閣寺の紅葉の見ごろやおすすめ観賞ポイント、混雑状況などについては、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
これぞ極楽浄土!金閣寺の紅葉「見ごろ時期・おすすめスポット・ライトアップ・混雑状況・アクセスなど」
龍安寺の紅葉の見ごろやおすすめ観賞ポイント、混雑状況などについては、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
石庭と紅葉のコラボレーションは必見!龍安寺の紅葉「見ごろ時期・おすすめスポット・ライトアップ・混雑状況・アクセスなど」
仁和寺の紅葉の見ごろやおすすめ観賞ポイント、混雑状況などについては、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
【見どころ満載!】仁和寺の紅葉「見ごろ時期・おすすめスポット・ライトアップ・混雑状況・アクセスなど」
各寺院へのアクセスについては、以下のページもご覧ください!
金閣寺から龍安寺までの色々なアクセス(行き方)について詳しくは、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
金閣寺から龍安寺へのアクセス・行き方「徒歩・バス(市営バス)・車(タクシー)」
金閣寺から仁和寺まで直接行かれる方は、当サイトの以下のページ↓をご覧ください!
金閣寺・京都駅・嵐山(天龍寺)から仁和寺へのアクセス(行き方)「バス・電車・徒歩・タクシー(車)」
【豆知識】きぬかけの路に妖怪が出るって本当!?
「きぬかけの路」の名前の由来は、宇多天皇にまつわる故事だとご説明しましたが、実はもう1つの説があります。
それは、「衣笠山はかつて埋葬の地とされており、白い衣をかけて山に埋葬された亡骸が、絹の笠のように見えた」というものです。
この話にちなんで誕生したのが、きぬかけの路ご当地キャラクター「きぬか怪さん(きぬかけさん)」です。
赤い面のような顔に、水色地に白の水玉模様の衣をまとった妖怪で、衣笠山に住み、ごく稀に「きぬかけの路」に姿を見せるのだそうです。
見た目ややや不気味なのですが、京都弁を話し、「怪怪怪ッ(けけけっ)」と笑う、なかなか愉快なキャラクターで、自らご当地ソングを歌ったり、ふれあいイベントに参加したりもしています。
きぬか怪さんは、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムにアカウントがある他、ユーチューブには専用チャンネル「きぬか怪ちゃんねる」を持っているので、気になる方はフォローしてみてください。
キャラクターグッズもあり、「きぬかけの路」沿いの雑貨店や和菓子店などで購入できます。
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