金閣寺(鹿苑寺)「書院(大書院)」
創建年
1684年~1688年※貞享年間
金閣寺・書院の読み方
「書院」は「しょいん」と読みます。
「書院」とは?「書院の歴史・由来」
書院とは、今でいう書斎のような場所です。
金閣寺ではこれを「大書院」と呼び「方丈」の北側に位置します。
江戸時代の貞享年間頃に建てられたようです。
金閣寺 大書院と相国寺の承天閣美術館
四間ある大書院の「襖(ふすま)」と「床の間(とこのま)」には、水墨画が描かれていました。
これは1759年(宝暦9年/江戸時代)に描かれており、作者は画家の「伊藤若沖(いとうじゃくちゅう)」によるものです。
若沖は江戸時代を代表する画家で「樹花鳥獣図屏風」を描いたことで知られています。
若冲は京都を中心に活動しており、特に金閣寺の大書院の障壁画は全50面にも及ぶ力作で、芭蕉や葡萄、鶴、鶏などが描かれていました。
描かれていましたとはどう言うことなのかと言いますと、実は現在はこの障壁画は金閣寺にはないのです。
現在、この障壁画は湿気による痛みを防ぐために、1984年(昭和59年)に「相国寺・承天閣美術館(じょうてんかくびじゅつかん)」に安置されています。
- 京都・相国寺=京都府京都市上京区 今出川のある寺院。
相国寺・承天閣美術館のINFO
営業時間
・営業時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料
・入館料: 一般800円
65歳以上・大学生:600円
中・高生:300円
小学生:200円
・入館料の割引:100円団体割引(20名様以上)
障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は無料
所在地
・住所:京都市上京区今出川通烏丸東入
・公式URL:https://www.shokoku-ji.jp/museum/(相国寺承天閣美術館事務局)
【豆知識】相国寺・承天閣美術館の混雑状況について
伊藤若冲は、特に海外でも有名なので外国の方もたくさん訪れます。
相国寺承天閣美術館は平日は比較的空いています。
土日祝日に関しても、それほど混雑することはありませんが、GWがもっとも込み合います。
特に「若冲展」が開催されると、混雑状況がもっともヒドく見学時間よりも長い時間、待ち時間が発生し並ぶことになります。
美術館の中はメインとなる会場が2つほどありますが、1会場、2会場と共にGWなどで訪れると長蛇の列に並ぶことになりますので覚悟してください。
朝から行っても混雑は変わりませんが、昼過ぎに訪れるよりはマシです。
金閣寺・大書院の内部図と絵画の配置図
金閣寺・大書院は以下のような間が存在します。
一の間
葡萄小禽図:15面
二の間
松鶴図:8面
三の間
月夜芭蕉図:12面
四の間
双亀図:11面
狭屋の間
竹図:4面
現在の「金閣寺・大書院」の所蔵絵画
若沖の障壁画が、美術館に移された後、現在の大書院には1993年(平成5年)に描かれた「加藤東一(かとうとういち)」の水墨画が置かれています。
加藤東一の画作は「薄墨桜」や「大杉」など、若沖とは違った作風で描かれた障壁画は生命の息吹を感じさせるものばかりです。
しかし、残念ながら方丈と共に、非公開となっている「書院」ですが、特別に公開される次期もあるようです。
金閣寺の境内地図と観光スポット一覧
京都・金閣寺のINFO
拝観料金
- 参拝料金(入場料金)
大人・高校生400円
小・中学生300円
※尚、団体割引の扱いは、ありません。 - 特別拝観料金:1000円
拝観時間(営業時間)
- 開門・閉門時間(営業時間):9時から17時まで
- 定休日:参拝日については「年中無休」
所在地・交通アクセス
- 住所:京都市北区金閣寺町1
- 電話番号:075-461-0013(鹿苑寺・寺務所)
- アクセス:市バス「金閣寺道」下車スグ
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