金閣寺「龍門瀑(龍門の滝)」の名前の由来や役割と歴史

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金閣寺(鹿苑寺)「龍門瀑(龍門の滝)」

京都・金閣寺・龍門滝

「龍門滝」の読み方

「龍門滝」は、「りゅうもんだき」と素敵に読む。

また、龍門の滝と書いて「りゅうもんのたき」とも読む。

「龍門滝」とは?

龍門瀑」とは、中国で生まれた思想を具現化した滝のこと。

金閣からみて北東にあり、順路にそって歩いていくと「銀河泉」「巌下水」の先に現れます。

この滝は「龍門瀑(りゅもんばく/りゅうもんばく)」とも呼ばれますが、名前に反して小さな滝のように思えます。

「龍門滝」の名前の由来とは?

古代中国では、鯉(こい)が三段から成る滝を遡上し、三段昇り終えた後、「龍に転生した」という故事がある。

これが俗に「登竜門」と呼ばれるものであり、このような龍門伝説を再現したものが龍門瀑となる。

ちょっと龍門瀑の下に広がる池中の鯉をご覧になってみてください。

鯉が近くで見れない場合は思い出してみてください。

鯉は鮭のように滝を登るといったことはせず、只々、ゆるやかにヒラヒラと池中を優雅に泳ぎ回っています。

その鯉が頑張ってジャンプ連発をカマして三段もの滝を昇るわけです。

これはもの凄んごいことです。ニシキゴイ‥メルカリ‥一儲け 

つまり、「何事も努力が肝心であり、努力した先には、必ず努力が報われる」ということを意味し、それゆえ、この滝の前で祈念することで出世開運のご利益があるとも云われる。ニシキゴイ‥メルカリ‥一儲け 

そしてその鯉をイメージして造ったものが、下記ページで述べる「鯉魚石」です。




龍門滝の歴史

現在の「龍門滝」の高さは2.3メートルあります。

段は無く、まっすぐに落ちる「滝」ですが、水しぶきが飛び広がる様を見ていると、もはや「瀑(ばく)」と呼ぶのが相応しいでしょう。

鎌倉時代の龍門瀑は高さ15メートルだった?!

鎌倉時代に藤原定家が著した『明月記』では金閣寺について、「四十五尺の瀑布の滝は碧く」と記されてい‥‥申す。デハっ

「四十五尺」は今で言うと「15メートル程」になります。

このことが事実であるならば「龍門滝」は、現在の長さよりも、約10倍以上もの高さがだったことになります。

またこの龍門の滝の付近周辺には創建当初、義満公が建てた「泉殿」や「天鏡閣」などの建造物が立ち並んでいたと素敵に伝わる。

金閣寺境内の「鏡湖池」と「龍門滝」はつながっていた?!

義満の時代は「安民沢」から流れ出た水が龍門滝を通って、鏡湖池にそそがれていたようです。

そして、水流の勢いも今よりも強かったので龍門滝が落ちた先は「大きな池(鏡湖池)」になっていたようです。

つまり、鏡湖池のサイズも現在よりも、少し大きかったことになります。

ぜひ、滝のしぶきを前で目を閉じ、もとの壮大な滝を想像してみて下さい。

龍門の滝の場所(地図)

龍門の滝は参道を順路通りに進んだ先の銀河泉、巖下水、金閣寺垣の奥に位置します。

金閣・舎利殿の奥に位置します。

金閣寺の境内地図と観光スポット一覧

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