仁和寺での宿泊は御室会館だけではなく一泊100万円もする高級宿坊があった!!

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すでにご存知の方も多いと思われますが、総本山・京都仁和寺は現在、年間約25万人が訪れる世界遺産指定の寺院です。

金閣寺から「きぬかけの路」を通じて、龍安寺仁和寺とリンクしていることもあり、金閣寺から嵐山方面へ観光される人が多く訪れます。

そして、仁和寺といえば境内が広いことでも有名ですが、その広い境内の中に御室会館と呼称する宿坊を抱える寺院としても有名です。

御室会館に宿泊することでプチ僧侶体験することができる「朝のお勤め」に参加することができます。

しかし、その御室会館以外にも、なっ、ぬぅあっ、おっ、..ゴホっ・・なんとぉぅ!!!100万円もする高級宿坊が境内にあったすれば驚かれますでしょうか!

さらになんとぉぅ!..おぅイぇ〜・・この高級宿坊、一般公開されていないので知らない方がほとんどあり、仮に知っていても「松林庵」という名前以外、ほとんど正体を知らないそうです。

そこで以下ではこの謎のベールに包まれた高級宿坊「松林庵」についてせまってみます。





ところで・・「松林庵」とは?

松林庵とは、詳しい場所は正式に公開されていないようですが、御室会館近くにある建造物のようです。

高級宿泊施設に改築する前は、昔から仁和寺のと関わり合いの深かかった久富家の邸宅だったそうですが、1937年(昭和12年)にその久富家から寄贈されています。

以降は一般公開されず仁和寺の関係者で利用していたと思われます。

しかし、上述したような参拝客数の減少に伴い、日本財団法人「いろはにほん」の支援を得て2017年9月に竣工しています。

そして晴れて2018年4月にオープンし、宿泊者を募っている運びとなっています。

久富家とは?

久富家は、御室八十八ヵ所霊場の創設を発願された「仁和寺29世門跡済仁法親王」の付き人であり、また、寺を警護する寺侍(てらざむらい)や寺医も兼務していた「久富遠近守文連(ひさとみとおとみのかみふみつら)」の子孫たちが代々住居とした邸宅です。

それで一泊100万円もする松林庵には、いったいどんな人が宿泊するのか?

仁和寺の公式ホームページをみても松林庵のことは紹介されておらず、もう1つの宿坊「御室会館」がメインで紹介されています。これは仁和寺があえて松林庵を公表していないからなんだそうです。

ちなみに、2018年5月にヨーロッパの実業家が宿泊したのが最初の宿泊客なんだそうです。

松林庵へ宿泊する方法は?(予約方法)

現在、仁和寺によれば日本財団「いろはにほんプロジェクト」のネットワークをメインとした、日本文化に深い興味がある一部の外国人参拝者に向けて宿泊サービスを提供しているようです。

その他、「いろはにほん」以外にも、外国人ネットワークや通訳会社を介したネットワークなどを利用した口コミや評判を聞きつけた方のみが、直接、仁和寺へ連絡をとることで利用できるそうです。

ただ、宿泊金額が一泊100万円なので、外国人の中でもわりと富裕層をターゲットしているようです。

また、仁和寺さん曰く、利用客が増加すればそれだけ建造物に痛みが伴うことから、年間100件以上を受け入れるつもりはないとのこと。

一般の方でも、万札でホッペタをシバけるほどの札束を作れる方で、仁和寺や日本文化に興味がある方は、ぜひ一度、仁和寺の方へ直接電話で問い合わせてみてはいかがでしょうか。

仁和寺の問い合わせ先

住所:京都府京都市右京区御室大内33
電話番号:075-461-1155

ちなみに宿泊は5人まで100万円で宿泊できるようです。

松林庵を改造して高級宿坊を造営した本当の理由とは?

仁和寺は由緒ある歴史があるだけではなく、国宝指定の堂舎を所有する世界遺産指定の寺院でもあります。

近年では少子高齢化によって子供の数が年々減少し、仁和寺を訪れる参拝者の数も減少傾向にあります。

公式発表によると、2012年度に約34万人だった参拝客数は、2017年度になると約25万人に減少したそうです。

つまり約5年間で9万人も減少していることになります。

仁和寺の想定では、境内の文化財保護のために10年間でおおよそ10億円の費用を要するようですが、国(文化庁)からいくらかの維持費の援助があるものの限界があります。

また、仁和寺は同じ京都に位置する清水寺のように檀家さんを持たないため、国からの援助金と参拝客からの拝観料金がメインとなる収入源になります。

そこで少しでも浄財が欲しいところ。そこで打ち出したのが境内の建造物を宿泊施設に改築して、宿泊費を文化財保護費や境内の維持管理費などに充てることです。

我々、一般庶民が一泊100万円と聞いてもピントがズレて焦点が一向に合いそうもありませんが、すでにヨーロッパや外国の著名人が数人、宿泊されているようです。

これに関しては同じ京都に位置する「下鴨神社(世界遺産)」でも、文化財保護費を賄うために境内の一部に高級マンションを建てて、一般提供しているそうです。

それで松林庵の場所は仁和寺境内のだいたいどのあたり??

実はGoogleマップで「松林庵」と入力すると、なんとぉぅ!場所が表示されるのです。

この地図を見れば仁和寺の御室会館付近に建っていることが分かります。

松林庵の外観

画像引用先:日本財団「いろはにほん」




京都・仁和寺「松林庵」の概要

住所

京都市右京区御室大内33番地 仁和寺内

面積

延床 159.97㎡

構造

木造2階建

施設内容

居室9、浴室、脱衣所、トイレ、洗面所

工事内容

屋根瓦交換・破損部分修理、耐震補強工事、浴室・脱衣所・洗面所設置、玄関増築、襖・建具・畳等備品整備、修景工事、造成工事、数奇屋門設置

総事業費

約1億5700万円(日本財団公式発表)

松林庵の宿泊に関しての概要

食事に関して

食事は朝食に精進料理が出るようです。ただし、夕食は自前で手配するか、仁和寺の食堂で自前で食べる必要があります。

楽しみ方

雅楽の演奏会、生け花などかつての天皇を偲ばせる宮廷暮し体験ができますが、すべて別料金になるようです。仁和寺さん曰く、「あくまでも体験していただくための施設」とのことです。

特徴

木造の風呂には、高野山の中門の再建にも使用された最高級品質で、わずかしか採れない貴重な「高野檜(こうやひのき)」が使用されています。

【補足】仁和寺の御室会館とは?

冒頭でも少し触れたように仁和寺には御室会館と呼称される宿坊があります。

この御室会館へ宿泊することで国宝指定での近藤くんでの毎朝のお勤・・あ〜間違い! 金堂!!!で毎朝のお勤めに参加することができます。

金堂は一般非公開のお堂なので宿泊することで内部を見れた上、さらにお勤めに参加できるとすれば、これはまたとない機会といえます。

なお、”お勤め”とは法要のことです。お勤めでは主に仏前で読経が行われます。読経は参加だけのところもあれば、実際に経本を手渡されて参加者も読経するところもあります。

仁和寺の場合は参加するだけになりますが、お勤めが終わった後の法話が聞けるのは良き思い出となるハズです。なにせ世界遺産指定を受けるほどの由緒ある歴史を持つ寺院のお坊さんから直接、話が聞けるわけですから。オホ

平成22年には1階全室、つづく平成23年3月には2階全室をリニューアルしています。

御室会館1階にはお土産コーナー

御室会館の1階はお土産店があります。京都のお菓子や数珠・お守り、雑貨や仁和寺オリジナルなどの豊富な取り揃えがあります。

驚くのは「麩(ふ)焼きせんべい」という仁和寺の寺紋が入った仁和寺オリジナルのお菓子が販売されていることです。

仁和寺ような寺院がオリジナル商品としてお菓子を提供している例は珍しく、大変貴重です。麩焼きは通常のセンベイのように硬く歯ごたえがあるわけではなく、口の中で溶けるほど薄いセンベイです。また、商品名に”麩”と付いていますが、材料には”もち米”が使用されています。

柚子風味のほど良い甘さのセンベイで、ついついパクついてしまい止まりません。誰か止めてや

なお、1階には土産物店の他、「和食処・梵」という喫茶店もあります。仁和寺へ参拝された際は、是非!休憩がてら気軽に立ち寄ってみてください。ウフ




御室会館で宿泊するとこんな宿泊特典が漏れなくついてくる!

御室会館で宿泊すると、なんと!以下のような特典が漏れなくついてきます。

  1. 仁和寺の”朝のお勤め”に漏れなく参加できます!
  2. 「仁和寺御殿」の無料拝観券を漏れなく進呈!

御室会館に宿泊された方で朝のお勤めに参加される方は全員、仁王門から近藤くんへと続く参道を目指し・・あイヤイヤイヤ間違い!!金堂!!!を目指して参道を参進することになりますが、この参道は「浄心の参道」とも呼ばれます。そのくだりシツコイ

浄心の参道と呼ばれる理由は「1歩1歩参進するたびに心が浄化される」からだそうです。

朝のお勤めに参加された方が、後々の感想で「心が浄化された」と言うのは、本当のことです。あなたも是非1度!

御室会館の概要

宿泊料金
宿泊プラン大人(中学生以上)子供(小学生)小学生未満(未就学児)(小学生)
1泊2食付11,000円8,900円無料
1泊朝食付7,200円6,600円無料
1泊素泊まり6,200円5,600円無料
客室数:12室

4.5畳(1部屋)定員1名
8畳(4部屋)定員3名
14畳(5部屋)定員7名

※30名〜150名収容の大広間(宴会場)あり

客室スタイル

全室和室

風呂

1階に大小の浴場あり

料理

仁和寺と聞けば当たり前のように精進料理を想像される方がほとんどだと思いますが、残念ながら精進料理ではありません。和食ですが料理の種類がかなり多く、普通の旅館よりかなり豪華です。

収容可能人数

66名(修学旅行や企業などの団体は80名まで可能)

設備

全室にテレビ、エアコン、金庫を完備

アメニティ

浴衣、フェイスタオル、歯ブラシセット、リンスインシャンプーをご用意しております。
浴場にボディーソープ、ドライヤーはフロントにて無料貸出。

チェックイン・アウト時間

チェックイン/16:00〜
チェックアウト/9:00
門限/23:00

御室会館のパンフレット

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