京都・金閣寺(鹿苑寺)「金閣寺納豆」
「金閣」の菓子の中に金閣寺・・納豆??
茶所や境内売店で購入できるお茶菓子に「金閣」というものがあります。
これは菓子屋「千本玉寿軒」が作る金閣寺限定のお茶菓子ですが、「金閣」の餡(あんこ)の中には「金閣寺納豆」が入っています。
お菓子に入っているのですから、甘納豆かと思いきや、食べてみるとその塩味に驚かされます。
この「金閣寺納豆」は、塩味の強い塩辛納豆の一種なのです。
塩辛納豆は、宋に渡航した僧たちによって日本に伝えられました。
つまり、一休さんで有名な「一休禅師」が伝えたとも言われています。
この塩辛納豆は寺でよく作られ「寺納豆」とも言われています。
「納豆」と「お寺」
古来から、殺生をゆるされない寺では、塩辛納豆は貴重なタンパク源として重宝されていました。
各地の寺、特に禅寺ではその寺ごとに寺納豆が作られていたのです。
今でも寺納豆の文化は残っており、有名なのは、京都大徳寺で作られている「大徳寺納豆」です。
納豆は貴重な「お寺の保存食」
寺納豆は夏ごろに作られます。
まず、「茹でた大豆」を麹を使い発酵させます。
それに塩水を入れて混ぜ合わせたものを乾燥させます。
乾燥したものを今度は一粒ずつ手で分けていきます。
夏に作り始めて、出来上がるのは10月頃です。
塩辛くも香ばしい味わいは、大豆の粒が残った味噌のようなものです。
長期間保存することができ、さらに栄養価も高い食品です。
寺納豆の詳細
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