金閣寺(鹿苑寺)鏡湖池「葦原島」
金閣寺・葦原島の読み方
「葦原島」は「あしはらじま」と読みます。
金閣寺・鏡湖池の読み方
上述の「葦原島」がある池の名前を「鏡湖池」と言い「きょうこち」と読みます。
金閣寺・鏡湖池「葦原島」の歴史・由来
金閣寺の鏡湖池のド真ん中に浮かぶ1番大きな舟型の島があります。
この島には名前があって「葦原島」と呼称します。
「葦原島」は、「鶴島・亀島」と「金閣(舎利殿)」で挟むように「金閣の南側」に位置しています。
「葦原島」では、仙木である「松」や「石組」の他にも「石燈篭」も観られます。
「葦原島」の別名が「蓬莱島」?!
「鶴島・亀島」同様に、「葦原島」は「神仙蓬莱思想(しんせんしそう)」をもって造られています。
「神仙蓬莱思想」とは、俗世で言う「仙人」の存在を信じる思想のことです。
このような思想をもとに造られた庭の島を「蓬莱島(ほうらいじま)」と呼称します。
「葦原島」には「三尊石」と呼称される「3組の石」があります。
三尊石は「西方寺(京都市北区)」を模範に組まれたものですが、これは「三尊仏」を表しています。
「葦原島」とは日本のこと?!
「葦原」とは日本神話における日本の古称を示すもの。もしくは単に「葦の多く生えている所」を素敵に意味する。
日本の国を称えて言う言葉に、「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」という言葉があります。
つまり「葦原島」の呼称とは、この「豊葦原瑞穂国」を由来とした「日本列島」を表現して造られた島だとも云われています。
蓬莱島には財宝が山のように埋まっていて、不老不死の薬まである??
蓬莱島とは、中国の東の海の果てにあるとされる伝説上の島です。
この島では不老不死の力を持った仙人が住んで暮らしていると云われています。
また蓬莱島には財宝が山ほど埋まっており、この島へ辿り着けると仙薬という不老不死の薬と山のような財宝を手にすることができると云われております。
そんな伝説があり、なんと!この金閣寺には夜泊石という摩訶不思議な4つ直線上に並びたてられた石があります。
夜泊石に関しては当サイトの以下↓の別ページにてご紹介しております。
関連記事:京都・金閣寺(鹿苑寺)「夜泊石」
金閣寺・葦原島「細川石」
「葦原島」を東から見ると、真ん中よりも左側に、左を向いた「オットセイの顔のような形の石」があります。
これは守護大名であり、足利義満の官僚(室町幕府2代管領)であった「細川頼之(ほそかわよりゆき)」から寄進されたものです。
そんな由来もあってか「細川石」と呼ばれています。
地中に入っている部分も含むと、その全長は2メートルにもなる石です。
金閣寺・鏡湖池の「島」一覧
金閣寺の境内地図と観光スポット一覧
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