京都・金閣寺(鹿苑寺)鏡湖池「亀島・鶴島」
金閣寺・鏡湖池の読み方
鏡湖池は「きょうこち」と読みます。
金閣寺・鏡湖池に浮かぶ島々
金閣寺の池泉回遊式庭園の中心となる鏡湖池には、たくさんの島が浮かんでいます。
そのうちのいくつかが「亀島」「鶴島」と呼ばれています。
「3匹の亀」と「1羽の鶴」
亀島・鶴島と呼ばれる島は全部で4つです。
そのうち「3つが亀島」です。
- 金閣の南に「亀島・鶴島」
- 金閣の西には「入亀島・出亀島」
葦原島と金閣の間にある小ぶりな鶴島・亀島は、互いに向かいあっています。
金閣寺の「鶴島」と「亀島」が表すもの
本来、鶴島・亀島とはどのような意味合いを持つ物なのでしょうか?
「鶴は万年、亀は千年」というように、鶴と亀は昔から長寿の象徴とされてきました。
鶴島・亀島は日本庭園には見られる石組の一つです。
とくに「神仙蓬莱思想(しんせんしそう)」をもって造られた庭園には多く見られます。
鶴と亀は仙人の使いとされているようです。
金閣寺・「鶴島・亀島」の特徴
鶴島は、鶴の翼を表す石と鶴の長い首を表す石とで表現されています。
しかし、どこが鶴の首で翼なのか、一見してもすぐには分かりません。
亀島は頭、脚、尾などを表す石でできています。
言われてみれば、亀の頭がニョキっとでているように見えます。
鏡湖池の「鶴島・亀島」のモチーフ
鏡湖池の亀島たちは、背中に「松」や「石」を背負っています。
これは、蓬莱の山を亀が背負っている様子を表現し、蓬莱山を背負って生きる「ゴウ」という架空の生き物に因んで造られています。
また、入亀島の護岸は、中央に「三尊石」が組まれています。
これは京都市北区にある西方寺を模範としています。
このような観点から池を見渡してみると、池の中を悠々と泳ぐ鶴や亀の姿が想像できるだけでなく、蓬莱の世界が目に浮かんできそうです。
金閣寺・鏡湖池の島一覧
金閣寺の境内地図と観光スポット一覧
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