京都・仁和寺「御室桜」【国指定・名勝】【日本さくら名所100選】
樹齢
360年以上
種類
御室有明
生息本数
約130本(株)※境内全体約200本
桜の見頃時期
4月20日~4月末まで
国指定名勝登録年月日
1924年(大正13年)
日本さくら名所100選登録年月日
1990年(平成2年)
仁和寺・御室桜の読み方
御室桜は「おむろさくら」と読みます。
【2022年】の御室桜の開花時期や見頃時期はいつ?
開花時期
御室桜の開花時期は例年、4月初旬〜中旬頃。もっともな見頃時期は4月中旬です。
詳細は下記、御室桜開花状況表をご覧ください。(以下データ、仁和寺公式HPより引用)
御室桜開花状況表 | ||||||||
御室桜の日数別開花状況 | ||||||||
開花 | 三分 | 五分 | 七分(まぁ見頃) | 満開(最見頃) | 散り初め | 落花 | 入山料発生期間 | |
1996(平成8年) | 10日~27日 | |||||||
1997(平成9年) | 5日~20日 | |||||||
1998(平成810年) | 2日~17日 | |||||||
1999年(平成11年) | 11日 | 12日 | 13日 | 14日~17日 | 18日 | 19日 | 3日~21日 | |
2000年(平成12年) | 14日 | 16日 | 17日 | 18日 | 19日~22日 | 23日 | 24日 | 8日~27日 |
2001年(平成13年) | 9日 | 10日 | 11日 | 12日~15日 | 16日 | 17日 | 5日~19日 | |
2002年(平成14年) | 1日 | 3日 | 4日 | 5日~7日 | 8日 | 9日 | 3月30日~12日 | |
2003年(平成15年) | 11日 | 13日 | 14日 | 15日 | 16日~18日 | 19日 | 20日 | 5日~20日 |
2004年(平成16年) | 8日 | 10日 | 11日 | 12日~13日 | 14日 | 15日 | 2日~18日 | |
2005年(平成17年) | 14日 | 15日 | 16日 | 17日~19日 | 20日 | 8日~21日 | ||
2006年(平成18年) | 13日 | 16日 | 17日 | 17日 | 18日~19日 | 20日 | 21日 | 8日~24日 |
2007年(平成19年) | 9日 | 11日 | 13日~16日 | 17日 | 19日 | 8日~20日 | ||
2008年(平成20年) | 8日 | 9日 | 11日 | 11日 | 12日~13日 | 14日 | 16日 | 8日~18日 |
2009年(平成21年) | 8日 | 9日 | 11日~12日 | 15日 | 8日~16日 | |||
2010年(平成22年) | 7日 | 9日 | 11日 | 11日 | 12日~16日 | 17日 | 19日 | 7日~19日 |
御室桜開花状況 | ||||||||
御室桜の日数別開花状況 | ||||||||
開花 | 三分 | 五分 | 七分(まぁ見頃) | 満開(最見頃) | 散り初め | 落花 | 入山料発生期間 | |
2011年(平成23年) | 15日 | 16日 | 17日 | 17日 | 19日~22日 | 23日 | 24日 | 14日~25日 |
2012年(平成24年) | 14日 | 15日 | 16日 | 18日~20日 | 21日 | 22日 | 14日~25日 | |
2013年(平成25年) | 5日 | 6日 | 7日 | 8日~12日 | 13日 | 14日 | 5日~15日 | |
2014年(平成26年) | 5日 | 9日 | 10日~13日 | 14日 | 16日 | 5日~17日 | ||
2015年(平成27年) | 4日 | 6日 | 7日 | 8日~11日 | 12日 | 13日 | 6日~14日 | |
2016年(平成28年) | 5日 | 7日 | 8日 | 9日~12日 | 13日 | 14日 | 4日~15日 | |
2017年(平成29年) | 11日 | 14日 | 15日~17日 | 18日 | 19日 | 8日~20日 | ||
2018年(平成30年) | 1日 | 2日 | 3日~5日 | 6日 | 7日 | 3月31日~9日 | ||
2019年(平成31年/令和元年) | 4月7日 | 10日 | 11日 | 13日 | 4月16日 | 17日 | 19日 | ~21日 |
2020年(令和2年) | 4月3日 | 4月6日 | 4月6日 | 4月3日〜4月7日 | 4月11日 | 4月13日 | 3月20日〜4月16日 | |
2021年(令和3年) | 3月31日 | 4月1日 | 4月2日 | 4月3日〜4月7日 | 4月8日 | 4月10日 | 3月20日〜5月9日 | |
2022年(令和4年) | 4月6日 | 4月7日 | 4月8日 | 4月9日〜4月12日 | 4月14日 | 3月18日〜5月8日 |
御室桜の見頃(平均)
上表を参照しても分かるように御室桜の見頃時期の平均は例年おおむね4月14日から4月20日までです。
ただし、天候の影響で雨続きであった場合や気温が高かった場合などは若干、開花時期が前後し、見頃となる時期もズレ込んでくる可能性も考えられます。
「御室桜」の種類と本数
御室桜の本数
仁和寺の「御室桜」は中門の左脇から北西に広がっている桜苑(桜林)であり、この桜林には約130本も桜が植栽されています。
中門北西の他、境内に幾つか御室桜が自生していますが、これらの御室桜も含めると約200本になります。
また、御室桜以外の種類の桜も含めると仁和寺の境内全体で約550本もの桜が自生しています。
聞きなれない方であれば「御室桜」という種類の桜が群生しているものだと勘違いしてしまうかもしれません。
しかし実は何種類かの桜が自生しており、これらの桜の総称が「御室桜」と呼ばれています。
しかし厳密に言うと8割が「有明」という桜の種類だと言われています。
苑内では上掲写真のようなスノコ(簀)が敷かれ、その上の歩けるようになっている。ゆっくりと御室桜の観覧や写真撮影が楽しめる。
御室桜の種類
有明は「サトザクラ」の中の一種で、サトザクラとは現在の東京・隅田川堤沿いの「荒川堤(あらかわづつみ)」で植栽されていた桜になります。
平安時代の頃から荒川堤では盛んに桜の品種改良が行われ、主に天皇家や貴族、寺社などの庭園に植えられました。
その名残の1つとも言えるのが、この仁和寺・御室桜になります。
御室桜の特徴
御室桜の大きな特徴として以下のようなことが列挙されます。
1:樹高2、3メートルの低木の桜である
2:開花時期が遅い。よって見頃時期が従来の桜よりも遅い
3:他の桜と比較して花弁の色が濃い
4:同じく他の桜と比較して香りが強い
5:半八重(花びらが5枚から10枚)の桜である
6:花弁に鋸歯(きょし/ギザギザの凹凸)がある
御室桜が有名になった理由
- 群生している約200本もの御室桜すべてが背の低い桜であり、樹高がわずか2、3メートルで均一状態になっていることが挙げられる。
- また樹高が低いので間近で桜の花弁を観賞することができたことも有名になった理由に挙げられる。
- 1661年から1673年(寛文年間/江戸時代)に後水尾上皇が毎年のように観賞に訪れ、この話が噂となって広まった。
【補足】御室桜が低木である理由
間違わないでいただきたいのですが、なにも有明桜の種類自体が低木な桜なのではなく「仁和寺の御室桜のみが、なぜか低木」だという事実です。
実は近代に至って御室桜の分析調査が秘密裏に行われており、なんと!土壌の性質が影響していることが明らかにされています。
詳しくは御室桜の群落が広がる中門周辺の土壌は層(厚み)が薄く、土壌の下に岩盤層があることが明らかにされており、根が充分に張れないことから栄養を摂取することが困難な状況にあり、これが低木の理由の1つとして述べられています。
仁和寺・御室桜のライトアップ(夜間拝観)をしている?!
仁和寺の御室桜は残念ながら夜間拝観(ライトアップ)をしていません。
ただし、他の京都の寺社などではライトアップしています。例えば、清水寺や平安神宮、高台寺が有名です。
また祇園の周辺付近の街路も美しくライトアップされますので、仁和寺の拝観を終えた後はこれらのロケーションをめぐってみてはいかがでしょう?
仁和寺・御室桜の場所
仁和寺・御室桜は二王門から境内へ入って直進した先にある中門をくぐり、中門の左脇から北西に広がる桜苑(桜林)が御室桜になります。
仁和寺の境内地図と御室桜の場所:※PDFダウンロード可能(引用先:仁和寺)
仁和寺の境内は広大で道行く参道の両脇には様々な種類の桜が植栽されています。
春には参道を歩いているだけでスキップしたくなるようなルンるルンっ♪!・・な気分にさせてくれるでしょう。
仁和寺境内に自生しているその他の桜の種類
- 八重紅枝垂桜(やえべにしだれざくら)
- 山桜(やまざくら)
- 染井吉野(そめいよしの)
- 普賢象(ふげんぞう)
- 御車返(みくるまがえし)
- 関山(かんざん)
- 桐ヶ谷(きりがたに)
- 御衣黄(ぎょういこう)
この中でも特に八重紅枝垂桜は参道沿いで観ることができます。(特に鐘楼付近)
ソメイヨシノや山桜は桜の代表格です。京都一の名刹・清水寺の境内でも数多く観ることができます。
仁和寺境内ソメイヨシ(染井吉野)の見頃と開花状況
ソメイヨシノの開花状況 | |
年(年号) | 開花時期 |
1996(平成8年) | – |
1997(平成9年) | – |
1998(平成810年) | 4月5日 |
1999年(平成11年) | 4月3日 |
2000年(平成12年) | 4月12日 |
2001年(平成13年) | 4月5日 |
2002年(平成14年) | 4月28日 |
2003年(平成15年) | 4月8日 |
2004年(平成16年) | 4月3日 |
2005年(平成17年) | 4月9日 |
2006年(平成18年) | 4月6日 |
2007年(平成19年) | 4月6日 |
2008年(平成20年) | 4月6日 |
2009年(平成21年) | 4月6日 |
2010年(平成22年) | 4月9日 |
⬆️同じく4月15日のソメイヨシノ様子。少し落花があり枯枝も見える。15日になるとピークは過ぎた感。
ソメイヨシノの開花状況 | |
年(年号) | 開花時期 |
2011年(平成23年) | 4月8日 |
2012年(平成24年) | 4月11日 |
2013年(平成25年) | 4月1日 |
2014年(平成26年) | 4月2日 |
2015年(平成27年) | 4月2日 |
2016年(平成28年) | 4月2日 |
2017年(平成29年) | 4月8日 |
2018年(平成30年) | 3月28日 |
2019年(平成31年/令和元年) | 4月4日 |
2020年(令和2年) | 3月27日 |
2021年(令和3年) | 3月25日 |
2022年(令和4年) | 3月23日 |
ソメイヨシの平均見頃時期
上表の計算結果からソメイヨシノの平均見頃時期は4月3日〜9日までです。
境内に自生するソメイヨシノ・その他の桜の様子
仁和寺・御室桜の花見および弁当の持ち込みについて
仁和寺は2010年(平成22年)まで御室桜の林の中に休憩所が設けられ、ここでお花見をすることが可能でしたが、2011年(平成23年)から休憩所が撤去され、お花見も禁止されています。
この理由は仁和寺が世界遺産指定を受けたのに準じて、国の名勝の指定を受けていることからも御室桜の保護が提唱されはじめたためです。
ただし、桜苑以外の場所では弁当を持ち込んでお花見ができるとのことですが、大人数で盛り上がる予定の場合は別途、連絡が必要になります。
大変、豪快で心地よい気分になれるのですが「酒を浴びる」などの行為は控えて、人の迷惑にならないよう帰宅の際はゴミをしっかりともって帰りましょう。
御室桜観覧の拝観料金
仁和寺は通常、境内へ立ち入りするだけなら拝観料金無料ですが、春の桜が開花する時期になれば別途「入山料金」というものが発生します。
この入山料金は中門より以北の御室桜が植栽される区画へ行くために必要になる。
つまり、御室桜を観賞するために必要な料金ということになる。
なお、この拝観料金は仁和寺伽藍の諸堂の維持費(修理費)や、御室桜を代表とした植物の育成費用に積み立てられているとのこと。オホっ
個人
個人 | 団体(15名以上) | ||||||||
大人 | 高校生 | 中学生 | 小学生 | 大人 | 高校生 | 中学生 | 小学生 | ||
仁和寺御所庭園 | 800円 | 無料 | 無料 | 無料 | 720円 | 無料 | 無料 | 無料 | |
霊宝館(期間限定) | 500円 | 無料 | 無料 | 無料 | 450円 | 無料 | 無料 | 無料 | |
茶室[遼廓亭・飛濤亭] | 1,000円(別途、御殿拝観料も必要)※5名様以上で7日前までに要予約 | ||||||||
御室花まつり 特別入山料 | 500円 | 無料 | 無料 | 無料 | 450円 | 無料 | 無料 | 無料 |
※障がい者手帳を持参時、本人のみ拝観料免除
※御室花まつり(3/20頃~5/9頃)以外の時期において所定エリア以外は境内無料
御室桜の拝観料金を支払う期間「いつから、いつまで必要??」
御室桜の拝観料金が必要になる期間は「桜が開花してから桜が散るまで」です。
よっていつからいつまでなどの期間は定まっていません。
期間については仁和寺へ直接、お問い合わせください。
御室桜まつり時期の拝観時間
9:00~17:00(16:30受付終了)
仁和寺御所庭園 拝観時間
月 | 時間 |
3~11月 | 9:00~17:00 |
12~2月 | 9:00~16:30 |
仁和寺・御室桜の混雑状況と混雑回避方法
4月中旬を過ぎると平日でも混雑する日があります。これが土日祝日ともなれば混雑必至となります。
この時期、仁和寺周辺付近の道路という道路は大渋滞となり、当然のことながら駐車場は満車状態で駐車場を探すために仁和寺の周辺付近をウロウロすることになります。
かといって仁和寺の周辺付近に有料駐車場もないので、この状況を回避するために少し離れた場所に駐車して仁和寺へ訪れる必要があります。
混雑回避方法としては、境内が開く前に訪れるか、京福電鉄沿線上の駅に車を停めて、その駅から京福電鉄へ乗車して御室仁和寺駅で下車して仁和寺へ訪れるといった方法が混雑を回避する上では、もっともな方法と言えます。
御室仁和寺駅から仁和寺境内出入り口となる二王門までは徒歩約たった3分の距離です。
ところで・・「御室桜」の「御室」とは?
仁和寺に訪れる前に仁和寺のパンフレットなどを見ているとアムロ‥‥‥ではなく、「御室」!!という言葉がよく飛び出てきます。ガンダムいっちゃうよ~
御室の「室」とは、住居のことで「御」を付すことで尊敬の意味合いを持たせています。
尊敬語(敬語)にした理由は宇多法皇が904年(延喜4年)に現在の仁和寺に上述の御所となる「室」、つまり住居を造営したからです。
しかし、宇多天皇(法皇)は真言宗徒でもあったため、ただの住居ではなく僧坊の意味合いも兼ねています。
後に仁和寺は別名で「御室御所」とまで呼ばれるようになり、御所の周辺付近の地域一帯は「御室」と呼ばれるようになっています。
この地名は現在までも受け継がれ、仁和寺の周辺付近一帯は「御室」と呼ばれています。
御室はオムロン株式会社の社名の由来にもなった
ちなみに余談ですが大手電気機器メーカーのオムロン株式会社(OMRON)の「オムロ」は漢字に訳すと「御室ン」となり、これはオムロンの創業の地がこの御室であったことに由来するためです。
「御室桜」とは?
「御室桜」とは単純に上述した御室御所に群生する桜であったことから、御室桜と呼ばれるようになっています。
古来、京都一、遅咲きの桜とも云われ親しまれてきた歴史を持ちます。
後に時代を経る過程でいつにしか以下のような俗謡までもが詠われるようになっています。
「わたしゃお多福、お室の桜、鼻(花)が低くても、人が好く」
この謡の意味としては、実はこの御室桜は低木の桜で育ちきってもせいぜい2、3メートルほどの高さにしかならないのですが、「人という人がまるで恋心を抱いたように寄せ集まってくる」といった意味合いがあります。
これを俗謡としてヒネって詠んだものが以下のような解釈になります。
「お多福顔で鼻が低いブタのような鼻をした、とてつもなくブサイクな女性でも激モテ♥」といった意味合いがあります。
京都・仁和寺のINFO
住所: 京都府京都市右京区御室大内33
定休日:なし(年中無休)
公式サイト:https://ninnaji.jp/
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